たむ散歩 第3章 じゃぱんつあー

令和元年6月 アジアから帰ってきた刺青だらけの元キャバクラ店長が、友達からもらった一万円札を握りしめ、ヒッチハイクオンリー『日本全国47都道府県お手伝いの旅』に出る。『日本だし、言葉通じるし、一万円ありゃなんとかなるっしょ』そう言い残し、バカは歩いて自宅を飛び出した。

リアルプーさんのハニーハントファストパス発券所はこちらですか?北海道編(前編)

 

どうも、札幌の銭湯にてキレイさっぱり体を洗い『よーし、湯船浸かっちゃうぞー』と勢い勇んで立ち上がった際に、頭上の荷物置きのラックの角に頭をぶつけて見事パックリ割って洗い場を真っ赤に染めた者です。

 

頭頂部にキレイな3cm大のアンノーンが刻み込まれ、2時間以上血が止まりませんでしたが、今日も楽しくやってます。


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そんなこんなしてたらあっという間に東北抜けそうです。

 

やっと頭のアンノーンも癒えてまいりました。

 

それではススキノの地に赤い雨が降る少し前の北海道編(前編)行ってまいりましょう。

 

 

11日目

 

1人海を見てはしゃぐアラサーのお猿さんを乗せたフェリーが函館の地にたどり着きました。


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ウミネコ達の鳴き声も心なしかいつもよりずっと猫感が増している気がします。

 

たどり着いたこの場所、函館と言えば、日本10大夜景第6位(2018年)を誇る夜景が有名ですね。知らんけど。

 

僕にとっては無縁。ライトアップされた公園のベンチが関の山。

 

さてさて、ひとまず市街地に向かい銭湯でひとっ風呂でもやらせてもらいましょうかの。

 

調べます。

 

ふむふむ、4kmね。

 

ふぅ。

 

とりあえず北海道の地にやって来たという事実は作れたので、引き返して青森に戻ろうかとも考えましたが、渋々前に歩き始めます。

 

市街には【五稜郭公園】という星型の公園をお堀で囲った観光スポットがあるらしく、そこの周りにいっぱいたくさんお店があるそう。

 

ボードに五稜郭公園の文字をしたため道路側にかざしながら歩いていきます。

 

 

 

〜50分後〜

 

 

銭湯に着きました。


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ちゃんと歩いて着きました。

 

無事、知らない人に声をかけられることもなくたどり着くことができました。

 

ちょっとくらい乗せてくれたっていいじゃないか

 

函館市民への勝手な憎しみが心の中で渦を巻いています。

 

自分で勝手に旅に出た分際で、誰も乗せてくれなきゃ現地の人間を憎む。クズ。クズ of クズ。

 

そんな穢れ大き我が御心を清めに早速バスタイム

 

幸いこの銭湯を真っ赤に染めることはありませんでした。

 

洗い立ての清き心を手に入れた帰り際、歯の本数が劇的に減少しているここの銭湯の主人であろう方にフルーツオレをいただきました。あざす。うます。


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飲み物もらったクセにこんなことを思ってるあたり、心の汚れは相当頑固なんだと再認識します。

 

歯が2本しかない主人に別れを告げ、濡れた頭を浜風にさらされシンプルに命の危険を感じながら、お店が沢山あるであろう場所に向かいます。

 

それとなくそんな場所に到着し周囲を散策。

 

散策がてらで一番大事なことは寝床の目星をつけること。

 

毎日がホームレスなのでこれはとても大事なこと、死活問題なのです。

 

リサーチを怠ると寝起き野犬ドッキリにかけられ兼ねません。

 

近くの公園で今宵のシングルルーム1泊素泊まりを予約し、それとなくいかがわしさを放つ通りへ。

 

着いた場所は地下鉄の駅前。

 

想像していた函館の街のイメージよりも人通りまばら。つーか寒っ。

 

なんか思ってたんと違うけど、ま、いいでしょう。

 

特に声をかける相手も少ないので、路上でキャッチをしていた居酒屋の男の子A君と仲良くなります。

 

そして奇跡を待つこと数十分。


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ボード遊びも佳境を迎えた頃、A君のお店の同僚であるT君が登場。

 

こんなことしてまっせとお手伝いしながら旅をしている旨をすると『じゃぁウチ来てみますか?』と。

 

願っても無い展開。

 

お店に案内され挨拶を交わしスタッフさん達と試合前の記念写真撮影。早速お手伝い。


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座敷のテーブルを片付け、オーダーを配膳し、枝豆の注文を取る。

 

はい、終わり。

 

 

早っ。

 

試合終了の早さ。

 

初めての居酒屋系お手伝いで滾っていた僕としては、もう少しこの軽快なフットワークと身のこなしを函館の地にすり込んでおきたかったのですが贅沢は言えません。

 

座って待ってろとのことだったので椅子に座って待っていると、シェフの命が吹き込まれた至高のメニュー【まかない】が運ばれてきました。


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ちょっと訓練した猿でもできそうな仕事しかしていないのに、ご飯まで食べさせてくれるだなんてまるで計算どおr,,,,,,好きです。

 

まだご飯を口に入れていないのに唇に感じる塩味。なんだ涙か。

 

ここが食戟のソーm,,,,,,そういえば食戟のソーマ連載終わりましたね。

 

あいつら何やかんや料理バトルしくさってますけどねぇ、この世で一番美味しい料理は『タダ飯』ですよ。

 

 

ごめんなさい嘘です只々ホントにおいしかったです。

 

あ、いやタダ飯がって意味じゃなくて。え、ごめんなさい。

 

そんなこんなでお手伝いさせてもらってご飯まで食べさせてもらいました。


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居酒屋【佐助】の皆さんホントにありがとうございました。

 

函館は本町に足を運んだ際にはぜひ立ち寄ってみてください。

 

入店時に『あの時助けた栃木生まれの家なき子です』と伝えると、今回実際に僕が食べた至高のまかないを食べることができるそうです。知らんけど。

 

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記念写真もバッチリカメラに収めてから別れを告げ、今宵予約したシングルルームにチェックインすべく歩みを進めます。

 

繁華街の通りを歩いてると、居酒屋から出てきたハイテンションなお姉さま方が声をかけてくれ、函館駅の近くまで乗せていってくださいました。

 

オイスターフレンドの皆様少しの間だったけど楽しかったです。今度会ったら飲み連れて行ってくださいありがとうございました。

 

そして予約した今宵の宿はしっかり通り過ぎて行ったので強制キャンセル。二度と足を踏み入れることはないでしょう。

 

函館駅から少し歩いたところの公園に飛び込みお家を建て、北海道の初夜は更けていくのでした。

 

12日目

 

見たらわかるタイプのクレイジージャーニーである【日本一周応援隊(恐らく隊長)の倉本さん】によるモーニングコールで目が覚めます。

 

一足先に前述した記事はこちら。

 

xxxtm3xxx.hatenablog.com

 

恐らく御朱印帳の上位互換である【函館通過証明書】を頂いたので、然るべき組織に提出すれば何かしらの特権が与えられるものと思われます。

 

とても大切なものなので、きちんとゴミ袋にしまっておくことにしましょう。

 

後日知ったのですが、函館名物らしいです。知らんけど。

 

さて恒例の寝起きドッキリで12日目がスタートしたわけですが、函館での用事(お手伝い)も済んだので今日は八雲を目指し北上します。

 

そもそも北海道に来た最大の目的は、地元の先輩に会いに行くというもの。

 

待ち合わせの日時は6/14(金)。

 

今日は6/12(水)。

 

あと2日ありますが北海道の広さをナメては行けません。

 

しかも北海道入りしてから未だにヒッチハイクは成功していないわけですから、北海道民のヒッチハイカー(HR)に対しての感覚も未知数なわけです。

 

遅れるわけにはいきません。万が一遅れれば、また連帯責任を食らわされる恐れがあります。

 

※先輩は高校野球部時代の一個上のキャプテン。

当時一年生だった僕達の教育係で何かにつけ連帯責任(筋トレ)と称した指導(イジメ)を受けていた。

練習後、ボールの数が合わず全員でボール探しをしている最中、植え込みを覗き込んでる同級生に思いっきり浣腸したところ、実は二年生の先輩だったという事件を起こした時はコロ助されかけた。

 

先輩のイメージが順調に悪くなっておりますが、勘違いしてしないでください良い人ですよ。ただただ良い人なんです。時折不良の血が騒ぐタイプなだけなんです。

 

とにもかくにも遅れるわけには行かないので早めに向かいとしましょう。

 

テクテク歩き、五稜郭公園でブログを書き、ブックオフで新しい文庫本を仕入れ、国道でヒッチハイク開始。


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五稜郭公園に向かう途中、昨日予約キャンセルした公園のベンチで一休みしようと腰をかけると、隣にいた老婆、もといホームレスの大先輩に声をかけられ色々なアドバイスをいただきました。

 

先輩曰く、生地がダメになるから服は絶対に洗うなとのこと。先輩が着ている服は僕とほぼ同級生の30年物。さすがであります。

 

これでまた一つ越えては行けない一線に近づけた気がします。ありがとう師匠。


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話を戻しましょう。

 

国道で日光浴をすること1時間。

 

もしも来世生まれ変わってハダカデバネズミに生まれたら、血の滲むような努力を重ねて様々な芸を覚え、ハダカデバネズミ界初のハダカデバネズミタレントとして1世を風靡し、ハダカデバネズミ界に名を残してやるんだ、と妄想に耽っていたところ、もの凄い勢いで大きめのセダンが僕の目の前に横付けしてきました。

 

僕『おっふ

 

そっと首をもたげて運転席を覗き込むと、めちゃくちゃデカくてイカつい人が『乗れよ』とハンドサインを繰り出してあらせられます。

 

僕『あー、、、

 

 

ひとまず状況を整理しましょう。

 

①僕は日光浴を開始して1時間。

②セダンがものすごい勢いで横付けしてきた。

③運転手のフェイスは暴力団風。

④ボディーサイズはプロレスラー。

⑤僕の来世はハダカデバネズミ

 

これがあーで、こーで、それがこーで、あーで、、、ということは、、、

 

ぽんっ。

 

これはあれだ。

 

ヒッチハイカーが旅中に遭遇したくないリスク第1位。

 

ガチガチの不良に拾われる』だ。

 

アフラックもこればっかしは保証対象外だという話を先日小耳に挟みました。

 

まだ生まれ変わってもいないのに身ぐるみ剥がされて、ハダカアラサーホームレスにされて、未だ味わったことのない恥辱を味わうんだと内心ビクビクしながら車に乗りこみ保証対象外掛け捨てドライブ開始。

 

道中、通りかかった【ラッキーピエロ(北海道ご当地ハンバーガーショップ)】へ。


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あー、ハダカアラサーホームレスじゃなくてピエロアラサーホームレスにされるのね、、、

 

覚悟を決めて店内に足を踏み入れると、アヒル肉ハンバーg,,,ではなく、おすすめNo1のチャイニーズチキンバーガーとポテトをご馳走してくれました。

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うん。

 

ラッキーピエロ限定のラッキーガラナも買ってくれました。

 

うん。

 

良い人だね。

 

ただただ良い人だね。

 

車と見た目がイカついだけでした。

 

指定暴力団の構成員扱いしてごめんなさいYさんありがとうございました。

 

ラッキーピエロめちゃくちゃ美味しかったです。

 

 

保証対象外ドライブで思わぬ配当を頂きながら、北海道の最終目的地である八雲着。


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待ち合わせの2日前に着いてしまいました。

 

待ち合わせ八雲。そして前入り2日前は国内初であることでしょう。

 

ひとまず近所にある図書館に駆け込み、便座に腰を降ろします。

 

必ず図書館に立ち寄るのは、新しい土地に入った際の恒例儀式です。

 

まぁ『土俵入りは右足から』的な願掛けみたいなもんです。

 

敵陣の地形を念入りに確認するウォリアーさながらの真剣な眼差しでGoogleMapで近所の公園、スーパー、コンビニ、国道、とそれぞれの位置を頭にインプットします。

 

これで八雲の地形は全て理解した。この地は全て制圧したも同然。戦果で1番大切なことは数でも武器でもなく、地形を完璧に把握すること。

 

便所、そして図書館を飛び出し脳内にインプットした地図を頼りに本日のベースキャンプ設営地を目指します。レッツゴー。

 

Google NAVI『ルート案内を開始します。目的地は50m先左側です

 

〜40秒後〜

 

音声ナビの手厚いサポートもあってベースキャンプ地にたどり着きました。

 

わかっている。わかっているよ。皆まで言うな。

 

定員1名のベースキャンプを八雲の地におっ立て買い出し。


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スーパーで野菜と異常な価格破壊を起こしている鶏胸肉300g購入。

 

店主の『絶対今日中にこのコーナーの鶏肉を全て売り切ってやるんだ』という強い意気込みが感じられました。

 

店主の経営に対する溢れる情熱も共に持ち帰り、その情熱の炎は僕の心に『この鶏胸肉を絶対に至高の鶏むねフードに仕上げてやるんだ』という大火を灯したのでした。

 

ベースキャンプに戻り、どうでもいい心の炎を鎮火させ【STAND BY ME】をボリューム大で歌いながら調理開始。

 

BGMのレパートリーは【STAND BY ME】と【乾杯】の2曲です。

 

固〜い絆にぃ〜ぃ〜お〜も〜いを〜寄ぉせてぇ〜ぇ〜♬

 

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調理に戻りましょう。

 

もやし、小松菜、300gもある鶏胸肉を豪快に茹で、大量の昆布つゆをブチ込みなんとなく味つけをしたら完成。

 

簡単です。それもそのはず。

 

今回ご紹介したこちらの料理ですが、一部のティーンエイジャーの間では『呼吸するより簡単』と話題になっているスーパーフードであり、ある政府関係者の発表では、『チンパンジーのパン君が初めて作った料理』だという声明も出された人類の進化の過程の謎を解き明かす上では欠かすことができない、全人類共通のソウルフードと言われる料理となっております。

 

3分クッキングも裸足で逃げ出す料理とはまさにこのこと

 

全行程が5工程ほどの割に見た目はまぁまぁです。(肝心の写真がない)

 

肝心のお味はどうでしょう。

 

いざ実食。

 

モグモグ、、、モグモグ、、、ゴクン、、、

 

ほう、、、

 

口の中に広がる優しい味、、、

 

良く言えば、本来の素材の味を損なわない自然な旨味が溶け込んだ薄口の鳥出汁スープ。

 

悪く言えば、チンパンジーが作ったスープ。

 

素直に言えば、まずい。

 

どうやったらこの食材でまずくすることができるのかが人類史上一番の謎です。

 

この後、なんとか美味しい料理にデジモン進化させることができましたが、残念ながら僕の料理に対する語彙力は学習院大学小等部の成績優秀者と同等クラスなので、お料理についての文章はここで終わりとさせていただきます。

 

そんなこんなで鶏胸肉で人類の進化の謎を紐解いていると、仕事終わりの先輩が差し入れを持って駆けつけてくれました。

 

ありがてぇ。やっぱ持つべきものは魔法カードですわ。

 

しばし歓談しお別れ。

 

八雲初日の夜が更けて行きます。

 

明日は近くにあるという、【裏政府のフロント企業であるドモホ◯ンリンクルがエンジングケア商品を開発するために、早朝からお年寄りをおびき寄せ、乾燥した藁のような植物を編み込んだ物が全面に敷かれている一室に閉じ込め、さらには特殊な葉っぱで煮出した緑色の不気味な汁を無理やり飲ませ集団トランス状態にさせているという怪しい研究施設】に行ってきます。

 

 

13日目

 

この日はシルバーセンター(お年寄りのコミュニティーセンター)に向かいます。

 

目的は裏政府のフロント企業であるドモホル◯リンクルの悪事を公のものにする為!!ではなく、近所のバァさんから、このシルバーセンターでは無料でシャワーが浴びれるというまるでお伽話のような話を聞いたので向かいます。

 

到着した建物には、巣鴨地蔵通りに負けず劣らずのおびただしい量の老人が!!シルバーセンターおそるべし!!とまでは行きませんが、ちらほらとお年寄りの方がいらっしゃいました。

 

もちろんルンペン丸出しのアラサーは僕1人。

 

町民の血税でありがたくシャワーを浴びさせていただくとしましょうかね。

 

バスタイム

 

オチンロンの泡をいつもより時間をかけて流しきり元気100倍。

 

八雲町民の血税で運営されているシルバーセンターの虜になった僕は陽だまりの中ベンチに腰をおろし、時の流れに身をまかせるのでありました。

 

 

〜それから時は過ぎ〜


 

 

気づけばベンチに座ってから3時間以上が経過していました。

 

ここの施設は一度ベンチに座ったら身も心も老人にしてしまう特殊な電磁波でも放たれているのでしょうか?

 

そして暇を持て余す幸せな時間もつかの間。

 

センターの職員が僕を見ながらひそひそ話をしています。

 

内容はきっとこんな感じ。

 

♀1『きっとあれよ。ギャンブル狂×風俗狂で仕事が長続きしないときたもんだからで若くして破産したお金にも女にもダラシないクズのお手本のような男よ

 

♀2『そうね。広辞苑で【クズ】って調べたら図解付きであいつでてくるわよ

 

僕『ふひっ

 

妄想であることを切に願います。

 

 

シルバーセンターで悠久の時を過ごしたあとは、昨日のベースキャンプ地に舞い戻り再度設営。どうやら気に入ってしまったようだ。

 

それからは昨日と大体同じ。

 

懲りずにまた店主の采配に見事にのせられ半額の鶏胸肉を購入

鳥汁を作る

同じ味になる←学習しろ

調整←学習しろ

美味しくなる←よかったね

先輩が差入れを持ってきてくれる←よかったね

寝る

 

こんなにも非生産的な1日を過ごすことができて私両親に頭があがりません。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

14日目

 

本日はいよいよ約束の日。

 

こんなに助走の長いお宅訪問ないわ。

 

ということでこの日はシルバーセンターには寄らず公園のゴミ拾いをしたり(褒めポイント)、図書館でプロジェクトXを見たりして(胸熱ポイント)日中を過ごします。


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そして野宿2泊して待ち詫びた時、夕方18:30。

 

迎えに来てもらい買い出し、待望のご自宅へ。

 

スーパーご機嫌丸の彼女さんが用意した、ジューシーの向こう側へ到達した究極の唐揚げと、聖なる椎茸と言っても過言ではないレベルまで椎茸の旨味を引き出した肉巻き。

 

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クッキングパパ荒岩一味のアゴもすっかり引っ込むレベルです。

 

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美味しい料理と美味しいお酒で大盛り上がり『このまま日本一周やめてやろ^^』という気にさせる楽しい夜でございました。

 


 

〜〜〜〜〜〜

 

 

15日目

 

もちろん二日酔いでありんす。

 

楽しい夜を過ごした後は翌朝に代償を払わなければいけないと自然界の法則をもって決まっているのです。

 

そうして世界の均衡は絶妙なバランスで保たれているのです。

 

シャワーをお借りし、お手伝いと称した食器洗いを開始します。


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そんぐらいカウントせずとも普通にやれや』って感じですが、要するに気持ちの問題ってこと。

 

誰の?オレの。

 

さて、ハッピーアワーは過ぎ去り自宅を出発。

 

目的地は千歳。

 

あれ?八雲が最終地点って言ってなかったっけ?

 

よく覚えていたな。

 

そう、当初の考えでは『北海道寒いし広すぎるし、一度奥地に入り込んだら帰ってこれなくなりそう。クマと戦うの嫌だし』と八雲で先輩と会ったら函館にワンツーで引き返し本州に舞い戻る予定でした。(北海道に対して抱いているイメージが偏屈)

 

が。

 

しかし私、実は北海道は帯広に20年近く疎遠になっている叔父(親父の弟)がいまして

この機会に帯広行かなかったらきっと一生行くことないな』と、急遽アイヌマタギとなって本州に戻ることを決意したのです。

 

つーわけでドライブ開始。千歳までは約170km。


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、、、、、

 

ひゃ,,,170km!?

 

みょっ!?

嘘だろ!?

 

いいんですか會澤さん!!!(ここに来て実名報道)

 

170kmっつったら、地元の黒磯から僕が住んでた東京の蒲田(ほぼ神奈川)まで行けちゃいますよ!?

 

會澤さん『まぁせっかくだし

 

と軽〜くOK。

 

心広すぎだろ、、、恐るべし北海道民のドライブ感覚、、、

 

そんなこんなで道中洞爺湖の【わかさいも本舗】なるお芋のスイーツが死ぬほど売られているお店で素晴らしき試食会を開催したり、


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きのこ王国】なるきのこが死ぬほど売られているお店で、自称日本一売れているきのこ汁(美味しかった)ときのこ豚丼をご馳走になったり、


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4時間超に及ぶスーパードライブを経て千歳駅着。


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今生のお別れ。

 

會澤さんと彼女さん本当にありがとうございました。

このご恩は忘れません。これから訪れる各地の観光名所の壁に『會澤登場』と石で彫ってアニキの名前を全国に轟かしておきます。ウソです。 こころから感謝しております。

 

さて、なにわともあれ帯広を目指しましょう。まだ八雲からスタートして折り返し地点です。ここからが勝負です。

 

ひとまず千歳駅で代用の儀式を行い、歩いてICを目指すことに。

 

長年東京で生活していたシティーボーイ的感覚で地図を見ると、ICまではそこまで遠くなさそうな気が、、、する。よし、GO。

 

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〜1時間後〜

 

 

 

全然つきません。北海道の路地と路地の間隔の広さなめてました。

 

感覚で間隔測るからそういうことになるんだよってか。やかましいわ。

 

道路はだんだんとバイパス感が増していき、歩道が完全に消えました。

 

こらあかんわと諦めていたところ100m前方の路側に車が停まっています。

 

リーチ。

 

僕の目前を魚群が泳いでいきます。マリンちゃんも微笑んでいます。

 

頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む。

 

横を通り過ぎようとしたその時。

 

車の窓が降り、

 

運転手『乗ってきますかー?

 

僕『もちろんでありゃんす!!!

 

行き先は苫小牧ということだったので千歳のIC手前まで乗っけて行ってくれました。

 

帰り際には大好物だというかた揚げポテトとミルクティーまでくれるという男前っぷり。後にこのかた揚げポテトが僕の命を救うとか救わないとか。


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連絡先も交換し、なにかと心配してくれて本当にありがとうございました。

 

ここまで歩いて来ていたら途中で事切れていたことでしょう。

 

早速IC前の交差点付近でヒッチハイク開始。がんばってまいりましょう。


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〜3時間後〜

 

未だ動けず。岩手の熱いメモリーが蘇ります。

 

途中2台程ほど声をかけていただきましたが、方向違いということで断念。差し入れまでくれたりとありがとうございました。

 

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3時間が経過し、雨&夕暮れのダブルパンチ。

 

周りを見渡せば民家はなく、果てしなく続く道路と大地と森のみ。

 

北海道に入ってから散々聞かされたクマのプーさんの話が頭をよぎります。

 

そういえばさっき止まってくれたドライバーさんも『夜になったら危ないから気をつけてね』なんて言ってたな、、、

 

今宵、自然界の最たる法則【弱肉強食】とはなんなのかをこの身を持って体験する、、、のか、、、?

 

危ない危ない危ない。ダークサイドに持っていかれるところだった。

 

 

もう悠長に交差点で3方向から来る車にアピールしている場合ではありません。

 

高速入り口の目の前に陣取り、確実に高速に乗る車に絞ってアピールして確率を最大限に上げましょう。

 

とにかく時間がありません。モラルだなんだとグダグダ言ってるヒマはないんです。

 

こっちは出口の無いリアルプーさんのハニーハントライドオンがかかってるんだよ。


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ただでさえ少ない高速に乗る車を待ち続けます。


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〜2時間後〜

 

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 何十台の帯広ナンバーが通り過ぎていったことでしょうか、、、

 

もういいよ、、、今宵は森の仲間たちと共にプーさんの食卓に並ぶことにするよ、、、

 

と半ば生への執着を手放しかけたその時。

 

2時間以上一台たりとも止まることのなかった僕の目の前に、車が一台止まっているではありませんか。

 

目をこすって確認しますが、間違いなく止まっています。

 

それでも信じられず 【砂漠で水を欲しすぎてオアシスの幻覚を見る】的な症状で幻覚を見ているものだと思い『オレもとうとう突き抜けたか、、、』と天を仰いでいると『ほら!帯広行くから乗りな!』と声をかけられ現実のものだと理解し狂喜乱舞。

 

ファストパスをビリビリに破り捨て、森の仲間達に渾身のF◯CK YOUを放ち乗車。ハニーハント脱出。


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そうして一行は172km先の帯広シティーを目指し夜の北海道を駆け抜けていく。

 


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TSU☆ZU☆KU

 

★★★★★

 

【北海道(前編)】

 

▶︎移動

函館〜八雲〜千歳〜千歳東IC〜

 

▶︎ヒッチハイク台数

4台

 

▶︎総移動距離

1122km

 

▶︎お手伝い

⑦『居酒屋手伝い』

 

▶︎頂きもの

フルーツオレ

まかない

ラッキーピエロ

カップ

インスタントコーヒー

うまい棒

タバコ×2

しこたまご飯

しこたまお酒

きのこ汁

きのこ豚丼

かた揚げポテト

ミルクティー

コーラ500ml

★★★★★

 

 

ほいじゃ(• ω •´ )

 

 

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